著者:上岡正明
正直、他の速読を否定から入るところに、少々嫌悪感を覚えました。
自分が試してダメだったから、否定をするというのは、人としてちょっとどうかと思ってしまいました。
世の中には、様々な速読法があります。
ただ、それぞれ、合うあわないがある事も事実です。
私も、フォトリーディングには、挫折しましたし、私の速読の先生もいくつかの速読の習得には、挫折の経験があります。
だからこそですが、自分の読書法が唯一正しいかのような考えに疑問は沸きます。
そもそも、いきなり15分で、ドッグイヤーをつけながら読むという事がレッスンなしでできると言っているのが、ちょっと現実離れしているのではないかと。
ただ、この著者が言っている事、すべてがおかしいと思いませんし、本書の中にも有効な部分はもちろんあります。
読む前の目的の明確化や、ドッグイヤーや青ペンを利用する事は、効率的な読書やアウトプット、記憶への定着から考えるとても有効な手段だと思います。
だからこそ、他の速読が根拠のない幻想のような言い方をしてしまっているのは、ちょっともったいないかなと思いました。
そもそも、読んで思ったんですが、30分で3回読むのに、まず、1回目が200ページの本を15分で一冊です。
それが、レッスン不要というのが、ちょっとそれこそ根拠のない幻想です。
読書法の本の一冊として、読むのは良いですが、他者に勧めるかと聞かれれば、即答で、おススメはしないと言ってしまう1冊です。
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