etfとは日本語で「上場投資信託」と呼ばれるもので、投資信託の一つの商品カテゴリーです。
投資信託というのは、一つの銘柄だけでなく様々な企業の株式を購入して、総合的に運用することでリスクを分散したり、安定した利益を確保したりする商品を指します。
投資家は自分で個々の銘柄を選ぶことはできず、ファンドが投資家からお金を預かり、独自の基準で銘柄を選んで運用していくことになります。
こうした投資信託は安定性があることが人気で、たくさんの種類があります。
その中でも、特に上場企業の株式だけを運用しているものをetfと呼んでいるのです。
ファンドごとに運用手法は異なりますが、一般的にはTOPIXつまり東証株価指数や日経平均株価と連動させる形でコントロールされることが多いです。
実際にetfを購入する場合、数か月や1年といった単位で売買をするのではなく、リアルタイム取引ができるのが特徴です。
TOPIXなどを見ながら、値が下がってきたらetfを購入して、利益がある程度確保できたら、すぐに売るということも可能なのです。
投資の基本は分散投資です。
分散投資とは、一つの銘柄や業界に集中して資金を投入するのではなく、異なる銘柄に分けて運用することを指します。
現在安定して利益を出せている企業であっても、急な事情で一気に値を下げることもあります。
こうしたリスクに対応するためには、分散投資が不可欠なのです。
その点、etfはそもそもたくさんの銘柄に分散投資をしている投信ですので安心です。
少額投資だと、どうしても資金を分散しづらいということで分散投資が難しいです。
しかし、etfであれば簡単にリスク回避ができますので、そのメリットは大きいです。
また、多くの証券会社で扱っている商品タイプですので、簡単に取引できるのもうれしいところです。
そして、手数料を安くしているところが多いというのも、少額投資に向いている理由です。
会社によっては一定額以内の取引であれば、手数料無料で売買できますので少額投資でも利益を出しやすくなります。
さらに、etfは日経平均株価など、どこでも簡単にチェックできる指標と連動していることが多く、経験が少ない人でも値動きをチェックしやすいという点もあります。
チャートにずっと張り付いて投資をする時間がない人でも、気軽に参加できる投資のスタイルと言えるわけです。