月々1万円の少額で積立nisaを始めてもあまり効果がないのではないかと思っている人もいるでしょう。
しかしそれは大きな間違いです。
積立nisaはそもそも少額投資のために設計されています。
証券会社を見てみると月々1,000円単位から始められますし、ネット証券では100円からでも始められるようなところもあります。
このように少額でコツコツ積み立てて、長期的に利益を出したいと思っている人向けの制度です。
積立nisaの説明の中で、年間40万円までは非課税枠という文言はしばしば見られます。
月々一万円積み立てるとなると、年間で24万円です。
非課税枠の6割しか使えていないけれどもいいのか、と思っている人もいるでしょう。
「年間40万円」の印象で、非課税枠は使い切らないといけないと思っている人も結構いるようです。
しかし別に40万円限度額いっぱいまで使い切らないといけないというルールはありません。
ですから一万円積み立てていっても全く問題ありません。
むしろ家計に響くような多額のお金を出さずに、無理のない範囲で積み立てていきましょう。
積立nisaは最長20年間非課税になる制度です。
もし月々一万円で20年間積み立てていった場合、どの程度の節税効果が期待できるのか気になるでしょう。
投資額は20年間トータルで240万円上ります。
もし年率の利回りが3%の投資信託を使って運用した場合、20年間で87万円弱の運用益が得られます。
通常この運用益には20.315%の税金がかかります。
しかし積立nisaの場合、非課税で免除になります。
この場合には17万円強の税金を支払わずに済むわけで、かなりの節税効果が期待できます。
利回りがさらに大きくなれば、節税効果もさらに大きくなります。
例えば株式メインで運用しているファンドの場合、5%のリターンを得られるような商品も出てきます。
年率5%の場合、運用益は165万円超にのぼります。
もし税金がかかるとなると33万円超にのぼります。
この33万円が課税ゼロになるわけです。
1年間でも2万円超の節税になりますので、かなりの恩恵が受けられます。
このように少額投資でも長期的な運用をすれば、かなりの節税効果が期待できます。
積立nisaに興味を持っているのであれば、早めに運用を始めるのがおすすめです。