毎月100円という少額から投資できるのが積立nisaの魅力ですが、実際には何円から始めるのが一般的なのでしょうか。
積立nisaは最長20年間にわたり、投資で得られた利益のうち年40万円までが非課税になるという種類の投資です。
ということは、非課税の範囲内で最大限積み立てていくとすると、毎月積み立てることができるのは、40万円÷12=3万3,333円となります。
つまり、毎月3万3,333円までなら、税金の心配なく積み立てていくことができるわけです。
1つ注意したいのが、金融機関ごとに積立できる金額の単位が異なることです。
たとえば、ある証券会社では積立nisaの最低金額の100円から1円単位で積立金額を設定することができます。
一方、最低1,000円から、積立金額も1,000円単位という金融機関も多いです。
後者の場合、たとえ計算上は毎月3万3,333円積み立てられるといっても、必然的に月の上限は3万3,000円となってしまいます。
40万円という投資枠に対し、月の積立上限が3万3,000円ということは、積立nisaの枠を最大限利用できないことになります。
3万3,000円を12か月積み立てると、合計は39万6,000円です。
一方、1円単位で積み立てられるところなら、3万3,333円×12=39万9,996円なので、3,996円の差ができてしまいます。
年間4,000円弱とはいえ、せっかく積立nisaを利用するのであれば、最大限投資枠を使い切りたいと思うのは当然です。
そういう場合、ボーナス月を設定して、その月だけ投資金額を増やすのがよいでしょう。
これなら1,000円単位でしか積立を認めてくれない銀行であっても、年間40万円という枠を最大限利用することが可能です。
ここまで年間40万円という積立nisaの枠をどうやって使い切るかを見てきましたが、実際の投資スタイルは人それぞれです。
人によって収入や預金の状況も異なるので、積立nisaを利用するすべての人が年間40万円積み立てるべきというわけではありません。
では、何円から積み立てるのがベストなのでしょうか。
「その人にとって無理のない範囲」というのが回答になります。
借金があるのに無理して積立nisaを始めるべきではありませんし、「そういう人が多いから」といって毎月3万円以上積み立てる必要もないのです。
金額はいくらでもよいので、生活に余裕のあることを第一に、マイペースで始めましょう。