投資と言うと、家計を支えたり資産を殖やしたりするために、まとまった収入のある社会人がするというイメージを持っている人もいます。
しかし、学生が少額投資をすることにはいくつものメリットがあります。
まず、経済や政治などの勉強になり、実地での経験を積めるというメリットです。
株式にしてもFXにしても、価格の変動を読み解くには政治情勢やマーケットの動き、企業や業界の状況などの情報を集めて分析しないといけません。
これは本当に良い勉強となります。
単に経済理論を学ぶだけでなく、実際にどのように経済が動いているのかを体験を通じて学べるわけです。
こうした学びは、学生として貴重な機会となりますし、若い時に学んだことは将来必ず役に立ちます。
そして、少額の投資であれば、それほどリスクを負うことなく取引ができるのもメリットです。
やはり、学生のうちから大きな損失の可能性があるような投資は避けた方が良いです。
しかし、数百円からでもスタートできる少額投資にすれば、気軽に始められますし、たとえ損失を出しても大きな痛手とはなりません。
また、勉強やアルバイトのすきまの時間で投資ができるというのもメリットです。
やはり、学生の本業は勉強ですので、投資によって時間が奪われるようであってはなりません。
その点、少ない銘柄で取引をするのであれば、それほど時間は取られません。
また、スマホで市場チェックや取引注文を出せますので、無駄な時間を取られずに済みます。
メリットのある学生の投資ですが、いくつかの注意点があります。
それは、証券会社によっては、未成年だと取引口座が作れなかったり、取引口座の制限があったりするということです。
もしくは、18歳以上の未成年であっても口座開設はできるものの、親権者の同意が必要となるというケースも見られます。
学生であること自体には問題はありませんが、未成年の場合は口座開設の際に注意しましょう。
そして、セルフコントロールをして投資をすることを絶対に忘れないようにしましょう。
最初は少額だけの投資と思っていたところ、ついついのめり込んでしまい、お金をどんどんつぎ込んでしまうといった危険があります。
また、たとえ少額投資であっても、取引が楽しくなり過ぎて、ひたすら投資に時間をかけるようになることもあります。
学生であるということは忘れず、資金や時間の点で自分なりにしっかりとした制限を設けて、その範囲内で行うようにしましょう。