少額投資非課税制度はデメリットばかりというのはなぜ?

少額投資非課税制度はデメリットばかりというのはなぜ?

小額投資非課税制度はなぜデメリットばかりと言われているのでしょうか?

少額投資非課税制度とは

NISAという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、NISAとは少額投資非課税制度の英語の頭文字から取られた言葉で、定められた投資上限額及び期間ないであれば非課税で運用できる投資制度のことを指します。

 

一般NISAの場合は年間120万円まで、つみたてNISAの場合は年間40万円まで投資できるようになっていますが、それぞれ投資できる上限額が決まっていることから少額という名称がついています。

なぜNISAがデメリットだらけだと言われるのか

非課税で投資ができるというのであればメリットの方が多いのでは?と思われるかもしれませんが、口コミなどをチェックしてみるとデメリットだらけという声がみられます。

 

なぜそう言われるのか、その理由の1つが課税に関する問題です。

 

もしかしたらNISAは非課税なのにどうして課税されるのかと思った方もいるかもしれません。

 

それもそのはずで一般NISAであれば5年、積立NISAの場合は20年間利益分が非課税になるからです。

 

一般的に株式投資などは利益が出るとそれに対して課税されますが、NISAで定められた非課税期間が終了すると、一般口座に移行させるか、売却するかといった選択になるのですが、一般口座に移行する段階で利益がなくても、移行させて株価が上昇すると、利益分が課税対象になってしまいます。

損益通算や繰越しての控除ができない

もう1つは損益通算や繰越控除ができないことです。

 

一般の証券口座の場合、損失が出てしまったとしても、別の所得で利益が出ている場合、それぞれを相殺できるようになっています。

 

これが損益通算と呼ばれる節税方法です。

 

繰越控除というのは1年度内に株取引で損失が出た場合、その損失分を翌年に繰越してその年に利益が出た場合それぞれで相殺できる制度を指します。

 

それぞれ一般の証券口座であれば利用できるのですが、NISAや積立NISA口座では利用できないため、節税効果が期待できません。

節税効果が限定的

NISAは節税効果が限定的ということもあって、経験のある投資家からするとメリットは少ないと捉えられてしまいます。

 

ただし株式投資の初心者はNISAを土台にして資産を運用しながら投資の基礎を実践で学ぶことにより、将来の投資につなげることができます。

 

ポイントは自分がどのような方式で投資を行うかを明確にすることです。

 

非課税枠が限られているため、その枠内で投資をするのでは利益が期待できないというのであれば、通常口座を開設しそこで株式投資を行う方がメリットは大きいかもしれません。