非課税枠のある積立nisaを使って資産運用している個人投資家も少なくありません。
一定金額内であれば、たとえ利益が出ても税金で持っていかれないので効率よく資産を増やせます。
積立nisaの場合、投資信託の銘柄を購入して運用します。
取り扱っている証券会社の中には100本以上ラインナップしているところもあります。
その中でどれを購入すればいいか、初心者は迷ってしまうでしょう。
どの銘柄も「絶対に安全」とは言い切れません。
しかしできるだけリスクを減らして、安定した収益を出すためにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。
まずは投資対象がどうかチェックしましょう。
特定の国にだけ投資している銘柄の場合、何らかの事情でその国のマーケット全体が落ち込む事態も想定できます。
するとリスクマネジメントがうまくいかなくなります。
経済動向だけでなく、社会や政情などがかかわってくることもあります。
そこで国内外の幅広いマーケットで運用していれば、ある一国が何らかの影響でダメになった場合でもほかでリカバリーできます。
ファンド選びをするときには、コスト面にも注意したいところです。
特に信託報酬はチェックする習慣をつけてください。
年率いくらという形が多いですが、ファンドによってまちまちです。
ファンドを運用している間はずっとかかりますので、できるだけ信託報酬が少ないものを選びましょう。
純資産総額とはファンドの規模を示すものと考えてください。
純資産総額が大きいのはそれだけ多くの人が購入していることになり、投資家の間の信頼も厚いことが推測されます。
逆に純資産総額が少ないということは、運用にかけられるコストも限定的になります。
すると実際の運用期間よりも前に繰り上げ償還されてしまい、途中で打ち切りになってしまうかもしれません。
ただし発売されて間もないファンドの場合、純資産総額は小さいです。
ただ単に大小だけを比較するだけでなく、運用期間や資産が右肩上がりで増えているかなど多角的に検討しましょう。
中には多少のリスクは承知の上で、資産をどんどん増やしたいと思っている人もいるでしょう。
その場合には市場平均を上回るような運用成果を出しているファンドを選択しましょう。
安定して上回っているところは、ファンドマネージャーの腕の確かなことがうかがえます。