長期間積み立てをすることによって資産をコツコツと増やしていく積立nisaでは、最終的なリターンがいくらになるのかをイメージしながら利用することが大事です。
そうすることで、安定して投資を続けられ、焦りからの判断ミスをしなくて済むからです。
着実に資産形成していくために、どんな投資計画を立てて行ったら良いかを考えてみましょう。
積立nisaは、毎週や毎月といった単位で積み立てをしていくことができますが、たいていの人は分かりやすく毎月定額で投資をしています。
積立nisaの非課税枠は年間で40万円となっていますので、月で割ると3.3万円です。
こうしたことを考えて、月2万円から3万円を積み立てていくケースも多く見られます。
実際に月2万円のペースで投資をしていった場合、どのくらいの利益となるのかを計算してみましょう。
積立nisaでも堅実性の高い日本国内株式の投資信託だと、3パーセント前後のものが多いです。
その条件で積立nisaの最大期間である20年続けると、最終金額は6,566,040円となります。
このうち積み立てていった元本の金額は480万円で、運用による収益は176,6万円ということになります。
ある程度利回りの高いアメリカ株式や先進国のみを使うのであれば、6パーセントくらいの利回りが平均となっています。
もしその条件であれば、20年の積み立てで最終金額は9,240,818円となります。
元本は同じですが、運用収益は2倍以上の444.1万円にもなります。
ちなみに、10年のみの計算であれば、利回りが3パーセントだと2,794,828円、利回り6パーセントで3,277,587万円になります。
先の計算からも分かるように、最終的な利益の額は利回りと期間によって大きく変わります。
複利効果を期待する制度なので、やはりできるだけ長い期間継続していきたいものです。
特に、元本が大きくなりそれに伴って投資効果が高くなる10年後以降の利益額の伸びは大きくなります。
こうしたことから、可能な限り20年間という積立nisaの最大期間を使い切れるように、健全な資金計画を立ててコツコツと継続してきたいものです。
もう一つは、商品をじっくりと選んで利益を出せる銘柄構成にするということです。
全体としては日本国内株式が低い利回りで、先進国やアメリカ株式が高く、後進国株式はさらに高いという順番となっています。
しかし、リターンが高いということはそれだけリスクもあるということなので、バランスよく選ぶことが肝心です。