投資信託を利用した積み立て投資をするのであれば、積立nisaは非常に優れた制度です。
特に、一般家庭であれば高額の投資をすることはありませんので、年間40万円の投資に対して全額非課税となるのは大きなメリットを生み出します。
では、具体的にどのくらいの投資効果を生み出すのかをシミュレーションしてみましょう。
積立nisaは年間で40万円が限度額となっています。
積み立てですので、多くの人は毎月商品を買い進めていくわけです。
40万円を月割りにすると月3万円ちょっとということになります。
こうしたことから、キリよく月3万円を積立nisaに使うと決めている人の割合は高いです。
実際に毎月3万円を投資したら、運用益はどのくらいになるのかをシミュレーションしてみましょう。
投資信託の一般的な利回りは3パーセントですので、そのままの利率をキープして単純に積み立てを続けていくとします。
非課税期間目いっぱいの20年が経過すると、最終的には9,849,960円となります。
このうち元本つまり実際に支払った金額は720万円で、残りの264.9万円ほどが利益ということになります。20年も積み立てを続けると、複利効果でかなりの最終利益が出ることが分かります。
ちなみに、10年のみの投資だと、最終積み立て金額は4,192,243円となります。
元本は360万円で、運用益は59,2万円です。
こうしてみると、やはり10年以上運用を続けることで、大きく収益が積み重なっていくことが分かります。
積立nisaは上記の計算から分かるように、長く続けることで着実に資産を増やしていける制度です。
それだけに、短期間で一気に投資をするというよりも、コツコツと積み立てていく意識が必要です。
そのためには、投資に回す金額を無理のないものとしなければなりません。
たくさん投資すればそれだけ儲かると考えて、生活を圧迫するほどの投資をするのは危険です。
また、すべてを積立nisaに回すのもリスク分散という観点からおすすめできません。
堅実さがメリットの投資手法ですが、やはりリスクは伴います。
ある程度の資金は貯蓄預金にしておき、余剰資金を積み立てにするといったバランスを取りましょう。
家族構成などにもよりますが、年収の10パーセントから15パーセント程度が投資額の上限目安とされています。
無理のない計画を立てて安全に資産運用をしましょう。