日本に住む20歳以上の人なら、一般nisaもしくは積立nisaを始めることができます。
国民に若いうちに資産形成をさせようという国の政策が反映されているのでしょう。
ですので、たとえば今、20歳の大学生だとしても、証券会社に口座を開設して積立nisaをスタートさせることには何の問題もありません。
大学生だからといって審査に通りにくくなるということはなく、今では若いうちから誰でも簡単に投資に取り組める環境なのです。
積立nisaは数ある投資のなかでもリスクが低い方法です。
リスクは低いですが、長期保有により大きな利益が見込めますし、実際に自分のお金を投資するとなると、自然と経済の勉強への意欲も湧きますから、さまざまなメリットがあると言えます。
大学生が最初に選ぶ投資として、積立nisaはぴったりです。
ただし、大学生で積立nisaを始めたいのなら、注意したいこともあります。
まず、投資の元手です。
自分でアルバイトをして稼いだお金であれば問題ありませんが、親の仕送りを元手に始めようというのであれば、考え直す必要があります。
将来の資産形成のための投資ですから、もちろん遊びに散財するのと比べれば有益です。
しかし、親のなかには、勉強のために仕送りしているお金を使って、自分の子どもが投資していることにいい顔をしない人もいます。
できるだけ、アルバイトなど自分で稼いだお金を使いましょう。
仕送りのお金を使う場合でも、生活や学業に支障のない範囲で少額から始めるのがよいのではないでしょうか。
もう1点、積立nisaで注意しておかなければならないことが、積立nisaとは長期運用を前提とした積立投資だということです。
最長20年間、年40万円までの運用益が非課税になるというのが積立nisaの大きな特徴ですが、途中で解約すること自体問題はありません。
ただし、一度売却すると、せっかくの非課税枠がなくなってしまいます。
大学生で積立nisaを始めるとしても、わずか数年で売却するのではなく、なるべく最長の20年間の運用を目指しましょう。
実際、数年で売却するか、20年保有するかで大きな差が生まれます。
たとえば、元本を30万円とし、それを年率5%で運用していくと仮定すると、5年後に売却すれば利益は10万円にも届きません。
ところが、これを20年運用し続けた場合、得られる利益は元本の2倍以上になります。
ですので、積立nisaを始めるなら長期運用が前提です。
すぐに売却するのであれば、今は手を出さない方がよいでしょう。