初心者でも始めやすく、メリットの大きな積立nisaは制度をよく理解することで、そのメリットを上手に生かすことができます。
制度のルールとして覚えておくべき点としてはいくつもありますが、特にいつから20年という非課税期間が始めるのかを理解しておくことは大事です。
期間を最大限活用できる工夫をするためにも、この点を考えてみましょう。
積立nisaの非課税期間について、いつから20年がスタートするかというと、証券会社などの金融機関で積立nisa口座を開設して商品を買い付けた日となります。
入金した日や口座を開設したその日ではありませんので注意しましょう。
さらに、いつから20年が始まるかに関して、1年の数え方にも注意点があります。
積立nisaは、最大で年間40万円の投資金額分について非課税となる制度です。
非課税となるのは、投資信託から生じる分配金と商品を売却して得た譲渡益の両方です。
ここでのポイントは、1年間という単位で非課税枠が決まっているということです。
そして、その1年のスタートは税制のカウントの基本となる1月1日で、12月31日までの1年間を一区切りとします。
こうしたルールがあるので、1年の数え方は口座を開設してからぴったり20年間とはならないのです。
積立nisaで「1年」というのは、年割になっているということです。
たとえば、積立nisaの口座をある年の8月に開設した場合、その年の12月末を持って1年目が終わってしまうということになります。
こうしたルールがあるので、期間を上手に活用するためには、口座開設のタイミングを合わせることが重要です。
たとえば、ある年の11月や12月頃にNISAを始めようと考えているのであれば、1・2か月ほど待って次の年の1月に開設して購入した方が良いのです。
そうすれば、1年目の期間をたっぷりと使えます。
ゆっくりと商品を選ぶことができますし、運用益を確認して利益確定ができますので利益を焦らず求めることもできます。
もしくは、残りの月がわずかしかないものの、どうしてもすぐに始めたいのであれば、年間40万円という枠を使いきれるように、最初から投資信託商品をまとめて購入するべきです。
大事なのは1月1日から12月31日の1年間に設けられた非課税枠を無駄にしないことです。
このように、いつから20年が始まるかをきちんと理解して、賢く枠を使いきれるようにしましょう。