投資信託についてリサーチをすると、たくさんの専門的用語を耳にします。
その一つに、ヘッジファンドがあります。
これは信託投資に活用されている投資ファンドの一つで、複数の投資家から集めた資金をまとめて運用し、出した利益を投資家へ分配するという特徴があります。
一般的な投資信託と比較すると、信託投資の場合には少額で資産形成をしたい投資家を含めた個人投資家が多いのですが、ヘッジファンドの場合にはまとまった資金で運用できる富裕層や機関投資家などがメインの投資家層となります。
まとまった資金での運用を行うため、最低必要となる投資額は数千万円以上というファンドが少なくありません。
ファンドの運用をするのはファンドマネージャーですが、アグレッシブなリターンを出すために、一般的な投資信託においては選択肢となることが少ない先物取引やオプション取引、また信用取引などもファンドを構成する要素となります。
投資信託では、信託ファンドを多くの投資家へ販売し、そのファンドをまとめて運用します。
まとめて運用するという点では、ヘッジタイプの投資も共通しています。
しかし、信託投資では50人以上の公募信託が一般的なのに対して、富裕層を対象としたヘッジ投資においては、少ない数の投資家から資金を調達して運用するという私募信託形式が一般的です。
この信託投資スタイルは、まとまった資金をさらに大きく増やしたい富裕層に大きな人気があります。
その理由は、配当の利回りが一般的な信託投資よりも高く期待できるからです。
少額投資家を多く含む一般的な信託投資では、平均的な利回りは3%〜5%程度です。
積極的にリスクをとって高いリターンを目指すというよりは、リスクとリターンのバランスを考えた安全志向なファンドが多い点も、信託投資のメリットです。
しかしヘッジの場合には、ファンド運用によっては年利が20%から30%という高利回りのリターンも期待できます。
もちろん、この場合のリスクとリターンは比例するため、リターンが高くなればリスクも高くなってしまうわけですが、リスクをとっても高いリターンが欲しい富裕層や機関投資家にとっては、こうした運用スタイルは大きな魅力なのでしょう。
こうしたヘッジファンドへの投資は、証券会社によっては一般個人投資家でも購入可能です。
多くの場合には、海外ファンドへの投資が多い傾向があります。