投資信託に限らずどのような投資商品でも、基本的には底値で購入して高値で売却するというのが、投資で大きな利益を出すためのコツです。
しかし、常に変動している市場の動きの中で、いつが底値のタイミングなのか分からないという人は少なくありません。
投資信託の場合には、一括投資ではなく複数回の積立投資をするのが一般的ですし、長期スパンでの投資によって大きな利益につなげられるという特徴があります。
そのため、購入するタイミングが必ずしも底値ではなくても、その後に渡る複数回の投資を考えると、それほど大きな影響はないでしょう。
ベストな投資信託への投資方法は、毎月一定額を積み立てのように投資するという方法です。
市場が変動しているため、一定額を積み立てても、毎月同じ数量のファンドを購入できる訳ではありません。
先月は1口1,000円だったので10口購入できたけれど、今月は1口1,500円になったので7口程度しか購入できなかった、ということはあるでしょう。
しかし、上下変動する市場の中で定期的に投資を続けることによって、底値のタイミングや高値のタイミングによる影響を受けづらくなります。
時系列の分散投資ができるという点は、投資信託の大きな魅力と言えます。
投資信託においては、どのタイミングで購入するかという点よりもずっと重要なポイントがあります。
それは、どのぐらいの期間、投資を継続するかという点です。
分散投資が前提の投資信託においては、短期間の投資では利益を出すことは難しいものです。
場合によっては、利益が出ないどころか元本割れするリスクもあるかもしれません。
しかし、10年、15年という長い期間をかけて投資を継続すれば、市場の価額が少しずつ右肩上がりに成長することに連動して、投資信託も成長します。
その結果、投資期間が長くなればなるほど、得られる利益も大きくなるというメリットが期待できます。
基本的には、投資信託はどのタイミングで購入しても、長期的には大きな影響がありません。
しかし、一定期間ずっと基準価額が下がり続けているファンドの場合には、雲行きが怪しく投資家離れが進んでいるという点で、購入は控えるのが安心かもしれません。
どのような投資信託商品でも、購入前には必ず過去のデータやパフォーマンスを確認し、納得した上で購入することが大切です。