どんな投資にも、リスクはあります。
ローリスクな投資だと考えられている投資信託も、リスクはゼロというわけではありません。
どのようなリスクがあるのでしょうか?
1つ目のリスクは、元本が保証されていないという点が挙げられます。
長期間続けることで複利効果によって大きく資産形成ができる投資信託ですが、元本が保証されていないため、場合によっては投資額を回収できない可能性はあります。
2つ目のリスクは、どのファンドへ投資するかを投資家自身で選べないという点があるでしょう。
証券会社という投資のプロが厳選するファンドがいくつか選択肢となっていて、投資家はその中から利回りによって選びます。
3つ目のリスクは、期待する利回りを実現できないリスクが挙げられます。
利回り予想は、過去の統計やデータに基づいて計算されているものであり、将来を約束するものではありません。
そのため、市場の変動によっては、証券会社が見積もる利回りを下回ることもあります。
投資信託は、他の投資商品と比較すると、リスクは低いという特徴があります。
ノーリスクでできる投資はないため、できるだけリスクを避けたい投資家でも、リスクをゼロにすることは不可能です。
しかし、リスクに対する考え方を見直せば、リスクに対する恐怖心を最小限に抑えられるのではないでしょうか。
投資信託に限らずどのような投資にも、リスクとリターンがあります。
この2つには、リスクが大きくなればリターンも大きくなり、リスクが小さくなればリターンも小さくなるという、大きな関係があります。
リスクとリターンは、数値として表すことができ、投資家が投資信託を始める際には、このリスク率を考えながらどのファンドが自身にあっているかを判断しなければいけません。
例えば、利回りが7%、リスクが20%の投資信託があったとしましょう。
このファンドに投資した場合、1年後のリターンは、最悪の場合で−13%程度、良ければ27%程度と予測できます。
市場の変動によってばらつきはあるものの、どの年でもだいたいこの範囲に収まるだろうということが分かれば、少しは恐怖心をぬぐえるのではないでしょうか。
投資信託は、大きな利益が出る年もあればそうでない年もあります。
また中には、利益が出ないどころか損失が出てしまう年もあります。
しかし、ポジションを手放さなければ損失が確定することはなく、市場が持ち直すことによって損失が将来の利益につながることも少なくありません。
長く続けることによって緩やかな右肩上がりの価格上昇が期待できるのは、投資信託の特徴の一つでもあります。