投資信託は、どの年代でも始めることはできます。
その中でも長期スパンで元手を大きく増やすという目的で信託投資をするなら、老後資金の積み立てに信託投資を活用するのがおすすめです。
例えば社会問題にもなっている老後2,000万円問題では、定年するまでに2,000万円を貯めましょうと推奨されています。
日々の暮らしをしながら同時進行で2,000万円もの資産を作ることは、決して簡単ではありません。
例えば年利3%の投資で運用したとしても、50歳から2,000万円を目標として積み立てをすれば毎月14万円が必要となります。
40代でも、定年までにこの金額を作ろうとすれば、毎月6万円以上の積み立てが必要です。
子供の教育費や住宅ローンなどを抱えながら、毎月これだけの金額をコンスタントに捻出することは、多くの人にとってはとても高いハードルと言えるでしょう。
しかし30代の場合には、このハードルはずいぶん低くなります。
もしもこの年代で信託投資をスタートし、年利3%で運用すると、毎月35,000円の積み立て額でも定年までに2,000万円を手にすることができます。
30代から始めると、定年を迎えるまでに30年あるため、時間的なリスク分散効果も高くなり、複利効果と合わせてまとまった資産の形成が可能です。
30代から投資信託を始める際には、無理をせずに長く続けられる金額での積み立て投資がおすすめです。毎月の生活を圧迫しないことは大前提ですし、これまでに貯蓄した貯金をすべて信託投資につぎ込むというのもNGです。
万が一まとまった出費が必要になった場合でも、信託投資には手を付けなくてよいことを大前提とした積み立てを行いましょう。
この年代がぜひチェックしたいのは、NISAやiDeCoなど税金面で優遇措置がある信託投資商品です。
中でも積み立てNISAは年間40万円の非課税投資枠があり、ほかの税控除項目と合わせれば、大きな節税対策や税金還付にもつながるでしょう。
個人型確定拠出年金のiDeCoでも、信託投資として活用できます。60歳までは引き出せないという条件が付いており、長期スパンで老後資金を貯めたい人にとっては大きなメリットが期待できます。
老後資金を信託投資で貯めることに関しては、30代にとっては大きなワクワク感があると同時に、小さな不安があるかもしれません。
もしも運用に失敗したらどうしよう?と心配な人は、資産運用をロボアドバイザーなどに依頼できる信託投資商品はいかがでしょうか?
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