投資信託をすると、たくさんの専門用語を耳にします。
その中の一つに、ベンチマークという言葉があります。
ベンチマークとは、投資を運用する際に指標として使われている基準の一つで、例えば日本国内の株式市場で取引されているファンドの場合には、日経平均株価やTOPIXの指数などがベンチマークとして使われます。
この指標は、特定の銘柄を示すものではなく、その市場における平均的な変動を示す基準だという特徴があります。
その中でも指数は基準として使い勝手がよく、投資信託の運用報告書や取引明細書などにベンチマークとして記載されていることもあります。
ベンチマークにはいろいろな種類があり、信託投資のファンドによって目標とする指標は異なります。
そのため、どんなベンチマークが使われているかをチェックすることで、そのファンドがどんなタイプなのかを知ることも可能です。
ベンチマークとインデックスは、どちらも信託投資でよく耳にする言葉ですが、意味は異なります。
ベンチマークは、そのファンドが資産運用する際に用いる基準を示すのに対し、インデックスは市場全体の動きを平均的に評価した指数を示します。
ベンチマークの中には、基準としてインデックスを使っていることはあります。
特にインデックスファンドに関しては、市場の変動とよく似た動きをする銘柄を厳選しているので、インデックスをそのままベンチマークとなっているケースが多いです。
ただし、証券会社の中にはベンチマークを設定していない所もあります。
設定している場合には、運用報告書や投資信託説明書などを見れば、明記されていることが多いです。
ベンチマークの見方ですが、インデックスと比較することによって自身のファンドがどんなパフォーマンスをしたのかが分かります。
例えばインデックスは、市場の平均が一定期間内でどんな成績を出したかが数値化されています。
インデックス数値と比較してファンドのベンチマークが上回る成績を残していれば、そのファンド一定期間内にとても良いパフォーマンスをしたと言えます。
つまり、ファンドマネージャが頑張って成績を出してくれたと評価できるでしょう。
例えば、市場の平均変動が15%上昇している状況では、ベンチマークの変動も15%で平均的な成績と言えます。
そうした中でベンチマークが10%だったなら、残念ながらそのファンドは良いパフォーマンスをしなかったと判断できます。
しかしインデックスが5%上昇の状況でベンチマークが10%上昇なら、そのファンドは素晴らしい成績を出したと評価できます。
このように、ベンチマークはインデックスと比較することで、パフォーマンスを評価しやすくなります。