投資信託においては、さまざまなリスクを分散投資することによって高い安全性と大きなリターンを期待できます。
例えば、複数の卵をバスケットに入れる場合、一つのバスケットに持っている卵すべてを入れてしまうのは、「卵が割れるかもしれない」というリスクを分散していません。
この場合、もしもうっかりバスケットを落としてしまうと、卵がすべて割れて全滅してしまうでしょう。
分散投資とは、卵が全滅しないような工夫をすることです。
例えば、一つのバスケットにすべての卵を入れるのではなく、複数のバスケットに少量ずつ入れるなら、バスケットを1つ落としても、卵が全部割れてしまうリスクを回避できます。
これが、投資信託における分散投資の原理です。
投資信託でリスクを分散することは、大きなメリットがあります。
投資信託では、株式市場だけでなく債券市場や保険市場など、国内外の多くの市場から銘柄を複数厳選し、ファンドを構成します。
銘柄の選び方によってリスクとリターンは多種多様となりますが、複数の銘柄に分散させることによって、リスクを分散できます。
一つの市場が低迷していても、別の市場、もしくは別の銘柄が価格を維持したり上昇していれば、低迷している市場で取引されている銘柄の損失をほかの銘柄がカバーしてくれます。
すべての市場のすべての銘柄が全く同じ動きをすることはありません。
こちらの銘柄が下がっても、別の銘柄が上がることは珍しくありません。
複数の市場や分野、業界などに分散投資することで、ファンド全体の値動きが安定し、常に右肩上がりな状態を維持しやすくなるでしょう。
その結果、長期的な積み立て投資で得られるリターンを大きく増やせます。
例えば、販売する商品やサービスがことごとく売り切れてしまうような人気企業なら、売れ残りばかりを抱えてしまう企業と比較して、同じ投資額でも大きなリターンを期待できるでしょう。
すでにパターン化された理論を別の銘柄にも適用させることによって、より大きなリターンを目指せるファンド作りが可能となります。
具体的に投資信託の再現性という点では、成長企業の株式を銘柄に含めたり、自己資本比率と利回りが高めの企業をファンド構成銘柄に含めるなど、さまざまな手法があります。