投資信託をはじめとする投資をしている人の中には、投資による配当金というリターンだけで生活することにあこがれを持っている人が少なくありません。
この配当金生活は、投資家にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか?
受け取る配当金だけで日々の生活にかかる諸経費をカバーできるということは、元本は減らないということを意味します。
つまり、投資の運用で同じ利回りを維持している限りは、元本が同じ配当を継続的に生み出してくれるわけです。
安定した収入が継続的に入ってくることは、多くの人にとって大きな安心感を与えてくれるのではないでしょうか。
働かなくても生活できる状態になれば、仕事を辞めて好きなことに費やすという選択をする人もいるでしょう。
精神的なストレスから解放されるというメリットもあります。
投資信託運用を継続している限りは、働かなくても生活できるため、ストレスまみれの仕事を辞めて精神的に解放されるという選択をする人は多いのではないでしょうか。
日々の必要経費を賄うためにいくらの資金が必要なのかについては、人によって大きな個人差があるでしょう。
全国的な統計では、単身世帯では毎月平均14万円程度が必要、2人以上の家族世帯では毎月26万円程度が必要です。
この金額を配当金だけで賄うためには、いくらの信託投資をすれば十分なのでしょうか?
いくら必要かを計算する際には、どのぐらいの利回りで配当が出るかという点についても、考える必要があります。
平均的な利回りの目安は3%〜5%です。
この配当率で上記の生活費を配当金だけで得るためには、資金としては7,000万円〜1億4,000万円程度が目安となります。
ただし、単身世帯の場合には、信託運用資金が4,300万円程度でも配当の利回りが5%なら、毎月の諸費用を配当金だけで賄えます。
そう考えると、配当金だけで生活することは、あながち非現実的すぎる妄想ではないと考えられるのではないでしょうか。
配当金だけで生活をするためには、とても大切なポイントがあります。
それは、元本を崩さないという点です。
引き落としなどによって元本が減ると、配当を生み出す資金が減ってしまい、受け取る配当金も少なくなります。
元本を増やすことはあっても減らさないように注意することが大切です。
また、配当金だけで十分な生活ができない場合には、アルバイトなどで不足分を補うという選択肢もあるでしょう。
旅行やショッピングを楽しむなら、その分は自身で働いて賄うというスタンスにするのも悪くありません。