投資信託の基準価額とは、市場におけるファンド1口あたりの単価を指します。
信託投資ファンドの1口あたりの価格は、そのファンドによっては基準となる単位でもあります。
この1口あたりの価額を使うことで、投資家が保有しているファンドの時価総額が分かります。
計算方法は簡単で、市場におけるファンド1口あたりの取引価格と、投資家が何口持っているかを掛け合わせればよいのです。
ファンド1口あたりの価額は、さまざまな要因によって変動します。
必ずしも絶対に上がり続けるというわけではなく、場合によっては下がることもあります。
信託投資ファンドは、複数の銘柄で構成されています。
そのため、市場の変動に影響を受けづらく、分散投資というリスクヘッジができています。
しかし、マーケット全体が低迷すると、信託ファンドの価額も下がることがあります。
必ずしも価額が上がり続けるわけではないという点は、信託のリスクと言えます。
また信託投資では、ファンドマネージャーに手数料がかかります。
これは運用費用として、価額を変動させる要因となります。
手数料が高ければ、それだけ投資家の利益が少なくなるということなので、価額下落の原因になってしまいます。
上記のように、価額を下落させる要因は複数あります。
しかし、長期的に継続投資が前提となっている信託投資においては、長期スパンでみると基準価額は上がり続けることが多いです。
その結果、投資家が保有するファンドの時価総額も、長期スパンでは大きな利益につながることが一般的です。
これは、市場全体は多少の上下変動をしながらもゆっくりと右肩上がりに上昇しているからです。
もともと長期的な継続を前提とした投資商品なので、短期間で口座を解約してしまうと、価額が上がっても手数料などで最終的に損失が出てしまうリスクはあるでしょう。
しかし、長期間続ければ続けるほど、大きな利益が出やすいという点で、信託投資は高い人気があります。
どんなに慎重にファンドを選んでも、価額が下がってしまうことはあります。
しかし長期的に価額が下がりづらいファンドを選んだほうが、投資家にとっては大きな安心感となるでしょう。
値が下がりづらいファンドを選ぶなら、かかる運用手数料とリターンのバランスを考えながらファンド選びをすることをおすすめします。
実際に利用している投資家からの口コミも参考にしながら、できるだけ手数料を低く抑えたファンドを選ぶことで、利益を最大に残せるでしょう。