投資信託では、ファンドマネージャがどの銘柄へ投資するかを厳選します。
その中でも人気が高いのは、国内株式市場で取引されている銘柄です。
国内市場で取引されている銘柄には、大企業のものもあれば、中小企業もあります。
また、比較的価額が安定している銘柄に加えて、成長が期待されているグロース株や、企業価値に比べて取引価額が割安なバリュー株などもあります。
どの銘柄を選んでも、国内市場で取引されている上場企業だと考えると、多くの投資家にとっては大きな安心感があるでしょう。
ただし、国内の株式銘柄と言っても、タイプによって市場における変動性は大きく異なります。
信託ファンドを選ぶ際には、その点を理解しておきましょう。
例えば、大企業に多い大型株は、安定性が高く、大きな値動きはしない傾向があります。
また流動性が高いという点も、大きな特徴と言えます。
中小企業の銘柄は、取引数が少ないために価額変動は大企業の銘柄よりも大きいという特徴があります。
流動性については、大企業銘柄よりも低いです。
リターンとリスクを考えた時、最もハイリスクなのはグロース株です。
成長が期待できるとは言え、先が見えない銘柄だからです。
グロース株が多く含まれている信託ファンドは、攻めるファンド運用をしているものが多いです。
国内の株式銘柄へ投資するメリットは、投資信託でも少額投資ができる点があげられます。
証券会社によって最低投資可能額は異なるものの、中には100円から投資ができる信託商品もあります。
分散投資ができるという点もまた、国内の銘柄へ投資する投資信託のメリットです。
幅広い分野や業種、企業規模へ分散することによって、高いリスクヘッジ効果が期待できます。
初心者の投資家にとっては、大きな安心感がある点もまた、メリットと言えるでしょう。
実際に、初心者向けの信託ファンドの多くは、国内の株式銘柄を中心としたセレクションとなっているものが多いです。
国内の株式銘柄へ投資する投資信託には、手数料が多く発生しやすいというデメリットがあります。
購入時や解約時に加え、ファンド運用手数料や監査報酬など、さまざまな手数料がかかり、これが利益を圧迫します。
少額投資をしている投資家にとっては、大きな手数料が小さな利益を目減りさせてしまい、最終的に利益が損失に転じてしまうこともあります。
また、同じ市場で取引されている銘柄を集めたファンドだと、大きな値上がりは期待できないというデメリットもあるでしょう。
安定性という点では抜群ですが、期待以上の利益が出る可能性は、とても低くなってしまいます。