投資信託商品には、商品ごとに様々な特徴があります。
その中には、毎月の積立ではなく、頻度が毎週とか毎日など、より高い頻度で積み立てるタイプの信託商品もあります。
このうち毎日積立は毎日少額をコツコツ積み立てるというものですが、一度の投資額が少額のため、家計への影響が少ないというメリットが期待できます。
例えば、1日100円を積み立てる信託ファンドなら、1か月継続することによって3,000円を投資できます。
月に1度3,000円を引き落とされるよりも、1日100円の方が、精神的に気が楽だと感じる人は多いのではないでしょうか。
毎日積立では、金融機関へ毎日投資をするという特徴があります。
しかし、金融機関や市場がクローズとなる週末や休日には、残念ながら投資をすることはできません。
そのため、毎日の積み立てでも現実的には平日のみと考えましょう。
こうした頻繁な投資においては、多くの場合、金融機関から自動的に事前に設定した投資額を引き落としてくれるため、投資家自身は特に何もする必要はありません。
毎日金融機関のサイトへアクセスして投資額を入金するという手間がかからない点もまた、メリットと言えるのではないでしょうか。
積み立てる頻度を月に1度ではなく毎日という高頻度にすることで、どのぐらい運用成績に影響が出るのでしょうか。
多くの投資家にとっては、気になるところかもしれません。
月に1回の投資では、もしかしたらその時期にちょうど市場が上がっていて、高値で購入する羽目になるかもしれません。
しかし毎日なら、高値の時もあれば底値の時もあるため、月1よりもリターンが大きくなりそうな期待はあるでしょう。
多くの専門家がシミュレーションした結果、積み立て型の投資信託に関しては、積み立てる頻度が毎日でも毎月でも、長期スパンにおける運用成績には大きな違いはないという声が多いです。
投資信託市場においては、日々の価額変更は長期的な経済成長と比較するとわずかな影響しかないため、毎日の投資でも毎月の投資でも、10年とか20年というスパンでみると、ほとんど違いはないということなのです。
毎日の投資をするなら、より高い運用成績を目指すというよりは、投資による精神的な負担や引き落としによる家計への圧迫が少なくなるという点の方が、メリットがあるのかもしれません。
どんな頻度で信託積み立てをする場合でも、無理のない範囲で長く続けることが、大きなリターンにつながるといえるでしょう。