投資信託では、ファンドを購入する際に手数料がかかるほか、保有期間中には運用手数料がかかったり、解約の際にも手数料がかかります。
少額で取引している人にとっては、この手数料が利益を大きく圧迫することが少なくありません。
せっかく利益が出ていたのに、手数料を差し引かれたせいで損失に転じてしまうケースもあるでしょう。
ノーロードとは、これらの手数料のうち、購入時にかかる手数料がゼロ設定となっているファンドを指します。
少しでも手数料を安く抑えたい人にとっては、ノーロードのファンドを選ぶことは賢明です。
特に少額でコツコツ積み立てたい人にとっては、購入の度に手数料がかかってしまうのでは費用面で大変な負担となってしまうでしょう。
手数料ナシのファンドなら、何回購入しても購入という作業に対して手数料がかかることはありません。
金融機関の多くは、少額取引を希望する投資家に注目しています。
そのため、少額投資家にとって魅力的な商品ラインナップを用意しています。
少額の投資だからファンドの選択肢が少なくて選べない、という事態は起こりにくいでしょう。
これはインデックスファンドを選ぶことで得られるメリットで、購入時の手数料ゼロのインデックスファンドを選ぶことで、信託投資全体にかかる手数料を全般的に抑えられます。
デメリットとしては、購入時の手数料がかからなくても、運用手数料や売却手数料がかかってしまうという点です。
金融機関の中には、購入時の手数料をゼロにする代わりに運用手数料が割高な設定になっているものもあります。
ファンドを選ぶ際には、すべての手数料を自身の投資希望額に合わせてシミュレーションしたうえで、複数のファンドを比較検討したいものです。
ノーロード信託投資は、投資家にとっては大きな魅力があります。
しかし手数料がいくら安くても、投資でリターンが出ないのでは、意味がありません。
ファンドを選ぶ際には、運用実績や運用方法なども含めて幅広く比較したうえで、目的やニーズを満たしてくれるファンドを選ぶと良いでしょう。
実際にその投資信託商品を利用している投資家たちの口コミをチェックするという方法もおすすめです。