インデックス型の投資信託はいろいろなメリットを持っているため、投資信託の中でも人気が高い商品です。
インデックスとは、TOPIXなどのマーケット全体の動きを示す指標です。
指標が上昇していればマーケット全体が値上がりしていることが分かりますし、下降気味にあれば下落していることが理解できます。
このインデックスと同じ値動きをすることを目指してファンドが運用しているのが、インデックス型の投資信託です。
「インデックスファンド」や「パッシブファンド」と呼ばれることもあります。
この種の投資信託の魅力は、指数の動きと連動しているために、値動きの状況がすぐに分かる点です。
自分が購入した銘柄の価値が高くなっているのが分かれば、そのまま保有したり、買い進めたりすることができます。
一方で、指数が下がっているようであれば、運用益も落ちていることを示していますので、他の商品に移行する判断もしやすくなります。
もう1つのメリットは、インデックス投資信託を運用しているファンドはかなり幅広い銘柄を購入しているため、リスク分散ができる点です。
マーケット全体の動きを示す指標と連動させるためには、たくさんの異なる銘柄を保有しなくてはなりません。
そのため、パッシブファンドを購入するだけで、自動的に分散投資ができることになるわけです。
さらに、このタイプの投資商品が優れている理由として、手数料が安いという点を挙げることができます。
ファンド側としても、指数に連動させるだけで良いのでリスクが低いですし、作業自体も楽になるからです。
また、世界中でインデックス連動型の投資をしている人が多いため、そもそもの保有量が大きく、効率の良い投資ができるという要因も手数料を押し下げるポイントとなっています。
手数料が低くなれば、その分実質利回りも良くなります。
純粋な利回りという点だけで見ると、少なくとも短期や中期では他のタイプよりも低い傾向にあります。
指数を用いた投資ではアクティブファンドがありますが、これは指数よりも高めの数字を目標としています。
当然、その分利回りは高くなるわけです。
しかし、利回りが高ければ良いというものではなく、それだけリスクも上昇してしまうことを意味します。
また、多少手数料コストも高くなる傾向があります。
そうなると、最終的な実質利回りが低下しますので、リスクの割にリターンが大きくないという事態になることもあります。
こうして見ると、リスク回避を考えてバランスの良い投資をしたいという人に、インデックス型の投資信託は向いていると言えます。