投資信託では、定期的に同じ金額で信託を購入する積み立て型があるほか、単発で1回だけ購入するスポット購入もあります。
定期購入は事前に自身で決めたファンドに対して継続的に購入を続けるわけですが、スポットの場合には自身のタイミングで好きな金額で投資できるだけでなく、自身でファンドを選べるというメリットもあります。
一括投資と呼ばれることもあり、コツコツ積み立てる代わりに一括で信託ファンドへ投資してしまい、あとは長期間放置するというパターンもあります。
スポット的に購入する投資方法は、積み立て型と比較すると、メリットもあればデメリットもあります。
まずメリットですが、なんといっても投資家が自身の好きな時に好きなファンドへ投資できるというフレキシブルさがあげられるでしょう。
市場価額が全体的に下がっている時にまとまった金額を投資すれば、市場が盛り返してきたときには大きな利益につなげることも可能です。
デメリットは、投資のタイミングを見極めにくいという点があります。
一括でまとまった金額を投資するため、タイミングを見誤ると大きな損失が出てしまう可能性があります。
この点では、スポット投資のリスクと考えられます。
スポット投資は、価額ができるだけ底値の時に購入するのがベストです。
必ずしも完全に底になった状態でなければいけないというわけではなく、市場価額の下落が続いているタイミングで購入するという方法も、悪くないでしょう。
ただしこのスポット投資は、初心者にはあまりオススメではありません。
投資する金額が大きくなればなるほど、リスクも高くなってしまうからです。
信託商品の値動きを予測することは、株式市場の変動を予測するよりも難易度は高くなります。
プロでもなかなか正確に予測できないため、投資に精通していない人にとっては、ギャンブル的な要素が大きくなってしまうでしょう。
スポット投資に挑戦するなら、一度にすべての資金を同じタイミングで投資するのではなく、価額を分散させることをおすすめします。
そうすることで、価額変動リスクヘッジができ、損失が大きくなるリスクを最小限に抑えられるでしょう。
また、もしも普段積み立て投資をしている信託商品にスポット投資できる選択肢があればそこに投資するという方法もおすすめです。
これなら、市場の変動に対するリスクヘッジという点では、普段続けている積み立て投資がリスクを分散してくれます。
また、良さそうな頃合いを見て投資をすれば、市場価額が上昇した暁には、より大きなリターンを期待することもできそうです。