金融庁がすすめる「つみたてnisa」とは、投資によって出た利益が非課税扱いとなる優遇措置が適用される投資信託商品です。
金融庁が認可した銘柄のみが厳選されており、大暴落のリスクが低いという点で大きな安心感があります。
この投資信託は、年間で40万円までの投資が非課税扱いになります。
これは毎月3万円ちょっとの金額です。
もしも投資額を毎月このぐらいの額で考えているなら、出した利益に対して税金が全くかからないため、利益を最大限に残せるというメリットが期待できるでしょう。
つみたてnisaは、1人につき1口座しか作ることができません。
取り扱っている証券会社は多くありますが、複数の証券会社でそれぞれ開設するということはできません。
ただし、金融機関を変更することは可能です。
変更手続きをすることで別の証券会社でつみたてnisaの口座を開設し、そこで投資をスタートできます。
また、投資額には上限があります。上記の通り、年間で40万円までしか投資することはできません。
もしも年間40万円のラインに到達しなくても、翌年に40万円より少し多めに投資をして2年間分で80万円にする、ということはできません。
あくまでも1年間で40万円までと決められています。
つみたてnisaには、投資できる非課税期間も決められています。
最長で20年間となっていて、この期間の利益はすべて非課税対象となります。
投資信託の場合、20年間続ければ利益が出るチャンスはとても高くなるため、その点でもつみたてnisaはおすすめです。
この「非課税20年」のカウント方法がよく分からない、という投資家は意外と多いのではないでしょうか。
非課税20年とは、口座を開設してから20年ということではなく、毎年積み立てた最大40万円までが、それぞれ20年間の非課税期間を持つということです。
つまり、20年目に投資した40万円は、そこから非課税期間の20年がスタートすることになります。
その非課税期間が終了する時期は、つみたてnisa口座を開設してから40年後になるということです。
それぞれの積み立て分が20年の非課税期間を持つ、という点を理解しておきたいものです。
nisa商品には、つみたてnisa以外にも一般nisaがあります。
残念ながら、この2つの異なるnisaを併用することはできません。
つみたてnisaをしている人は、一般nisaの口座は開設できません。
またつみたてnisaでは、投資期間中の分配金の配当などは一切受けることができません。
これらはすべて元本に組み込まれ、再投資されます。