投資をするからには、金額目標を設定することは大事です。
その目標から逆算して、投資期間や投資金額を決めたり、利回りを算出したりする必要があるからです。
目標金額としては、老後資金のためにある程度の補充ができれば良いと考える人もいれば、大きな夢を持つ人もいます。
その1つに、1億円を1つの区切りとして目標設定するケースも多く見られます。
運用をするためには、その対象と手法を検討する必要があります。
リスクが最も少ないものとしては積立投資が挙げられますが、果たしてこれだけで1億円の大台に乗せることはできるのでしょうか?
実際に計算してみると、その可能性が見えてきます。
積立投資は他の投資手段に比べると利回りが安定していますので、最終的な利益が見やすいです。
平均的な利回りは3パーセントくらいですので、この割合で1億円を達成するためには、どのくらいの期間と積立金が必要になるかを考えます。
毎月5万円の投資をした場合、68年ほどかかります。
毎月10万円を投資に回すのであれば、46年です。
積立投資で1億円を出すためには、長い年月とある程度大きな積立金額が必要となることが分かります。
少なくとも毎月5万円以下では、老後の資金として使うこともできません。
毎月10万円の積立で、20代にスタートしてようやく1億円になるという程度です。
こうしたことから、積立投資のみで目標金額を達成するには、かなり投入額を増やしていかないと難しいことが分かります。
もし、毎月それだけの投資ができるのであれば、リスクを抱えない積立でも良いでしょう。
しかし、現実的にはこの手法で1億円の大台に乗せるのは難しいと言わざるを得ません。
そのため、リスクが少なく安全資産を作れる積立投資をベースとしながらも、他の手法を組み合わせるのがベストとなります。
投資経験があまりないのであれば、最初は積立にして、とにかく早く始めることが肝心です。
そして、株式投資などの他のリターンが大きめな投資手段についての勉強をして、少額から経験を積んでいくと良いでしょう。
そして、積立分の資金を減らすことなく、そのまま継続しながらも、投資利益によって生まれた余剰資金で、株式投資などの割合を増やしていきます。
もしくは、積立投資でもリスクの分析ができるようになったら、リターンの大きなものに切り替えていくこともできます。
そうすれば、ベースとなる安全な積立でも利回りを高めていけます。