株式マーケットには、多くの場合インデックスと呼ばれる指標が存在します。
これは、マーケットの全体的な値動きを表す指数のことです。
国内の代表的なものとしては、日経平均株価や東証株価指数といったものがあります。
海外でも同じようなインデックスがあり、有名なところではダウ平均株価やナスダック総合指数といったデータが使われます。
こうした指標はそのマーケットの上位銘柄の平均株価の値動きであったり、マーケット全体の上下を標準化したものだったりします。
そのため、インデックスを見れば、全体として株価が上がっているのか下がっているのかの比較がしやすいわけです。
積立投資では多くの場合、投信などの商品をメインとして、分散型の運用をします。
そのため、マーケット全体に投資先を分けて銘柄を購入していくことになります。
そこで、全体の価格の動きが分かるインデックスと連動させて取引をする手法がよく用いられます。
これがインデックス型の積立投資です。
インデックスは当然、上がる時もあれば下がる時もあります。
そうなると、他の手法と変わらず、わざわざ連動させる意味がないのでは、と考えることもできます。
しかし、インデックスというのは長い期間で見て、緩やかであっても上昇を続ける傾向があることが分かっています。
短期的には値を下げる状況が見られるとしても、5年、10年というスパンで見ればインデックスは上がっているわけです。
これは長期間の運用を行う積立投資の目的、手法とマッチしています。
一時期特定の銘柄が値を下げたから慌てて売るというやり方ではなく、とにかく長期保有で堅実な利益を出すというの目的を達成できるわけです。
また、難しい知識がなくてもできるのがインデックス投資のメリットです。
細かな取引をして利益を出すためには、様々な指標を組み合わせて分析していくことが多いですが、この手法であればインデックスを確認していれば十分です。
そのため、知識や投資テクニックの少ない初心者でも始めやすい投資方法なのです。
さらに、手間と時間があまりかからないという良さもあります。
そもそもインデックス型の積立投資は投信が多いので、一度商品を選べば後はプロに任せておけます。
そうでなくても、長期的に緩やかに変動することが多いインデックスの確認だけで済みますので、チャートの分析や取引の頻度が少なくて済むわけです。