積立投資とは、毎月少額を少しずつ積み立て、特定の金融商品を少しずつ購入するという投資方法です。
毎月積み立てる金額は同じですが、投資商品の価格は常に変動するため、一定金額で同じ商品をどのぐらいの数量購入できるかという点は、毎月変わります。
市場の変動などに関係なく、定期的に特定の投資商品を購入するため、どのタイミングで始めるのが得策なのかというタイミングは、あまり重要ではないという特徴があります。
積立投資を始める際には、リスクとリターンによって分類されている投資先グループをいくつか選び、自身で配分を決められることが多いです。
投資先が株式市場における銘柄となることは珍しくありません。
しかし1つの銘柄だけに投資するのではなく、複数の銘柄による信託商品から選ぶという点が、積立投資の大きな特徴と言えます。
株式投資でも、積立投資のように少額からスタートできます。
しかし、株式投資は積立投資とは大きな違いがあります。
それは、投資先の銘柄が一つなのか、それとも複数なのかという点です。
積立投資の場合には、金融機関が事前にチョイスした投資先がパッケージ化されていて、その中から投資家がリスクとリターンによって選べます。
しかし株式投資を少額から積立式で行う際には、投資先は特定の銘柄のみとなります。
ちなみに、少額で初めて積立式に行える株投資は、株式累積投資(るいしん)と呼ばれています。
株式累積投資は、少額で始められる点や、毎月一定額を投資できるというメリットがあります。
これは、積立投資と共通するメリットと言えるでしょう。
しかし、リスクとリターンの面では、大きな違いがあります。
積立投資の場合には、複数の銘柄へ分散投資するため、それぞれの価格が変動しても、全体の資産価値を維持しやすいというリスク管理ができます。
しかし特定の銘柄のみへ投資する「るいしん」だと、株価変動に合わせて投資額が大きく変わり、時には元本割れのリスクもあるでしょう。
積立投資と株式累積投資を比較すると、ハイリスク・ハイリターンなのは株式累積投資の方です。
少額でリスクを抑えた投資をするなら、積立投資がおすすめです。
積立投資の中でも、リスクとリターンのレベルをいくつか選ぶことはできますが、どれも市場のプロが事前にチョイスした銘柄が厳選されています。
投資に不安を感じている人でも、積立投資なら安心度は高いでしょう。