積立投資では、毎月一定額を投資します。
どんな銘柄に投資するかによって、どのぐらいの期間でどのぐらいのリターンが期待できるかという点は異なりますし、市場の変動によっても大きな影響を受けます。
そのため、具体的に最低何年あれば積立投資で利益率がどのぐらいになるという保証や線引きは、どんなプロでもすることはできません。
しかし、これから積立投資を始めようと考えている人にとっては、ザックリとでも良いから最低何年以上という目安が欲しいものです。
期間が長ければ長いほど、得られるリターンは大きくなると理解していても、何年以上という目安があれば、その期間は何としても口座を解約せずに投資を続けようというモチベーションのアップにもつながります。
積立投資を最低何年すればどのぐらいの利益が出るかという点は、毎月どのぐらいの金額を積み立てるのか、そしてどんな銘柄へ投資するのかという点によって大きく変わります。
また、積立投資を始める年齢によっても、どのぐらいの期間でどのぐらいの利益が出るかは変わるでしょう。
積立投資を始める際には、年間の利回りというリスクとリターンを投資家自身が選ぶわけですが、この時、大きな利回りを選んだ場合には、利益が出るまでにかかる期間も長くなります。
例えば月額1万円の積立投資をしても、利回り1%なのか10%なのかによって、結果は大きく変わりますし、20歳で始めるのか、それとも50歳まで待ってから始めるのかによって、資産形成という点では大きな違いが出ます。
市場の変動を考慮したざっくりとした目安で考えると、積立投資で利益を出すなら、最低でも15年程度は投資を続ける必要があります。
10年以下では、市場変動などの影響を受けやすく、場合によっては元本割れするリスクもあります。
しかし一般的には、投資期間が長くなればなるほど、元本割れのリスクは小さくなると考えられています。
もちろん、サブプライムやリーマンショックのような市場全体がパニックになるような事態が起こった際には例外ですが、そうした大暴落が起こった場合でも、市場はその後持ち直す傾向があります。
そうしたさまざまな要素を考えると、最低15年以上続けることで、利益を出せるチャンスが高くなると言えます。
もしも積立投資を考えているなら、20代や30代のうちからスタートし、少額でもできるだけ長く継続することで、長期的にまとまった資産形成ができるでしょう。