積立投資では、どのファンドを使って運用するかが一つのポイントになります。
選択肢の一つとして、バランス型があります。
このタイプのメリットとして大きいのは、リスク分散が自動的にできる点です。
国内外の株式や債券など、多様な金融商品を使って運用するスタイルですから、その中のどれか一つが暴落しても、他が安定した値動きをしていれば、マイナス分を穴埋めできます。
大きなマイナスが生じにくく、安定した投資が可能です。
また、自動的にリバランスを行ってくれるのも魅力の一つです。
一般的に、このタイプのファンドはリバランスを定期的に実施しているものが多いです。
例えば、株式と債券半々ずつで運用しているファンドがあったとします。
もし、その後株価が上昇すれば、株式の比率がおのずと増えます。
すると、元の比率に戻すために、債券を買い増しして、株式を売却します。
このように、資産配分をその時々のトレンドに合わせて、適宜変更してくれるのもメリットと言えます。
では、どのファンドを選ぶべきかですが、なにを希望するかによって変わってきます。
もし、資産を増やすことよりもマイナスになるのを極力避けたいと思っているのであれば、国内の金融商品の比率が高いファンドを選択しましょう。
海外の割合が低い商品であれば、為替変動リスクを軽減できるからです。
また、株式と比較して、国の発行する債券の方が資産的には安全です。
それなりに債券の占める割合の高いファンドを購入すれば、値下がりリスクも低減されるのでおすすめです。
逆に、長期運用でできるだけリターンを得ようと思っているのであれば、株式の比率の高いファンドを購入しましょう。
景気が良い時にはパフォーマンスが高まるので、効率よく資産を増やせます。
ただし、株式の場合、多少のリスクが伴うことも念頭に入れておかないといけません。
景気が後退した場合や何らかの経済危機が発生した場合には、全面安の展開に行く恐れがあります。
このようなリスクもそれなりにあるファンドを使った資産運用を検討しているのであれば、毎月の積立額をどうするかも慎重に検討しましょう。
あまり大きな額を入れないようにすれば、たとえ損失を計上しても、そこまで大きな金銭的なダメージにはならないでしょう。
あくまでも余剰資金を使った資産運用を心がけてください。
リスクの低い金融商品でも、100%確実に儲かる商品はありません。
生活費には手を出さないように、気を付けてください。