積立投資の場合、市場の変動にかかわらず、毎月一定額を投資します。
市場の状況によって、購入できる信託の数量は変わりますが、市場が低迷しているから今月は買い控えをしようということは、積立投資ではありません。
中長期スパンで投資を継続することを前提としているため、直近の市場変動がどのような状態でも、定期的に一定金額を投資するというのが積立投資商品の特徴です。
そのため、積立投資を始めるタイミングは、それほど重要ではないのです。
信託商品が値上がりしている時に買う人もいれば、低迷している時に買う人もいるでしょう。
しかしその後、市場は絶えず上下しながらも、少しずつ価格が上昇していくのが一般的です。
特定の株式銘柄に対して投資をする株投資の場合には、どのタイミングで購入するかという点はとても重要な要素ですが、積立投資の場合にはあまり関係ないでしょう。
始めるタイミングが重要でないということは、投資家にとっては市場の変動をそれほど気にする必要はないということでもあります。
積立投資を始めたタイミングが高値の時でも、長く続けることによって最終的には利益を期待できるでしょう。
どのタイミングで始めるかという点は重要ではありませんが、積立投資においては、どのぐらい長期間継続するかという点はとても重要なポイントです。
積立投資で利益が出るには、ケースバイケースではありますが、目安としては最低でも15年以上の投資が必要です。
つまり、市場が底値の状態で積立投資を始めても短期間で口座を解約してしまうのでは、最終的に手元に戻る利益という点ではあまり期待できません。
手数料や税金などが差し引かれると、元本割れのリスクもあります。
積立投資の口座を開設することは、それほど難しくありません。
それに、積立投資は毎月少額を少しずつ積み立てるため、毎日の生活に多大な影響が出る心配もないでしょう。
転職したタイミング、昇進したタイミングなど、積立投資を始めてみようかなと考えたタイミングが、その人にとっては理想的なタイミングなのかもしれません。
少額で始められる積立投資商品はたくさんあるので、まずは始めてみてはいかがでしょうか。
その後、状況を見ながら積立額を増額するという方法もおすすめです。