積立投資は、少額から始められるという点や、分散投資によって元本割れしにくいなど、たくさんのメリットが期待できます。
また、積立NISAやiDeCoなど税金面で優遇措置を活用できる積立投資商品を選べば、老後資金を貯める手段の一つとしても活用できるでしょう。
その点では、積立投資を老後資金の資金減とする事は、決して間違った方法ではありませんし、マイナスの影響もありません。
むしろ、生活を圧迫することなく気軽に老後資金をためやすいという点では、メリットが大きな投資方法でしょう。
積立投資を老後資金の準備に活用することは間違ってはいませんし、長期間の積立投資を継続することで元本が大きく増え、期待以上の資産形成ができる可能性もあります。
しかし、積立投資だけで老後資金の準備が万端かといえば、決してそういうわけではないでしょう。
積立投資は、他の投資商品と比較するとローリスクというメリットがあります。
しかし、元本は保証されていません。万が一の事態には、元本割れのリスクがゼロではないという点は理解しておかなければいけません。
それに、積立投資はローリターンでもあります。
複利効果を活用して長期間投資を続けたとしても、100万円が1億円に増えるというハイリターンを期待することはできないでしょう。
積立投資は少額で続けやすい投資商品です。
毎月の生活を大きく圧迫することなく、長期間続けやすいですし、複利効果によって資産形成をすることも可能です。
しかし、毎月積み立てているという安心感が過剰に大きくなってしまうのは、老後資金にいくら必要かを考えた場合には危険かもしれません。
老後資金としていくら必要なのかという点は、ケースバイケースで異なります。
ライフスタイルや住居形態によっても必要な資金は異なります。
数千万円が必要という人もいれば、数億円なければ安心できないという人もいるのではないでしょうか。
いずれの場合でも、老後を迎える前の今できることは、できるだけ税金面で優遇措置のある積立NISAやiDeCoを活用しながら、積極的に幅広い方向から老後資金作りにアプローチすることです。
もちろん、積立NISAやiDeCoをしていれば他は何もする必要がないというわけではないでしょう。
しかし、できることから一つずつ始め、長く続けることによって、老後資金にとってはプラスの効果が期待できそうです。