投資信託協会では、「投資信託に関するアンケート調査」を毎年実施しています。
2020年の調査によると、投資信託の保有の有無に関する質問では、23.4%が保有しているという結果でした。
2018年は14.7%だった保有率が、2019年には22.3%に急増しており、さらに2020年もその増加傾向は維持されていることがわかります。
最も多かったのは40代で、20.2%でした。
次いで、60代の19.4%で、中高年層が活発に投信を行っていることがうかがえます。
とは言っても、20代や30代の若者でも投信をしている人が増加しています。
20代では11.1%、30代は15.8%でした。
2019年ではそれぞれ8.8%と14.5%だったので、こちらも増加しています。
少し前までは中高年層の方に顕著な偏りが見られたのですが、それは徐々に緩和されています。
同じアンケートで、投資信託の保有者のうち、積立を利用している人の割合に関するデータもあり、2020年は53.0%と過半数を占めています。
2018年は34.9%、2019年は42.4%でしたから、その割合が急速に増えているのです。
積立による運用をしている人は、若年層の方が高い比率になっています。
20代と30代は、いずれも70%以上を占める勢いです。
20代や30代の若年層には積立投資がおすすめと言えます。
若いころからコツコツ積立を行っていくと、長期的な運用が可能です。
資産運用は、長期的に続ければ続けるほど、より高い成果が出ると言われています。
しかも長期間運用することで、強気の運用も可能になります。
例えば、外国株式を使った運用も可能です。
外国株式は、短期的に見るとリスキーだと言われますが、長期的に運用するのであれば、高いリターンも十分期待できます。
もし長期運用をする気で、多少のリスクなら取れると思うのであれば、ハイリスクハイリターンの金融商品を対象にした運用も選択できます。
外国株式であれば、7%程度のリターンも十分あり得ます。
ただ預金をしているだけで、これだけのパーセンテージで増やすのは厳しいでしょう。
もし毎月2万円積み立てていって、リターン率が5%だったと仮定しましょう。
40年間運用するならば、月々2万円の投資で3,000万円を超えてきます。
老後のことを考えると、早い段階でコツコツ積み立てていくのがおすすめです。