投資をしている人にとって、アメリカ株は非常に魅力的な投資対象です。
というのも、日本国内株式に比べて価値の上昇が強く、しかも長期的にそれが続いているからです。
NYダウの平均株価で見ても、30年間で12倍程度にも上昇しています。
この上昇率はかなりのもので、銘柄ごとに見ると数年で数倍に急上昇した企業もあって、投資家の心をくすぐります。
とはいえ、やはり日本でアメリカ株への投資をするのはリスクがあります。
為替変動リスクが生じますので、利益率が吹き飛んでしまう可能性があるからです。
また、どうしても国外からの投資だと手数料がかかり、一気に多額の取引をしないのであれば、手数料負担の割合が高くなります。
そして、なにより自分の国に存在する企業ではないので、情報が取りづらく、自分の感覚も通じづらいという問題があります。
投資家の心理として、知識と情報の少ないところには資金をそれほどかけたくないと思うものです。
こうした課題を取り除き、かつ魅力的なアメリカ株を購入する方法があります。
それが投資信託です。
日本の証券会社も、多くがアメリカ株を運用対象とした投資信託商品を売り出しています。
自分では直接情報を集めるのが難しいと感じている人でも、アメリカ株に通じたプロが集まるファンドが運用先を決めますので、安心感を持って購入できます。
しかも投資信託ですから、単一銘柄に資金を集中させるのではなく、分散投資ができ、リスク回避もきちんと行えます。
こうしたメリットに加えて、アメリカ株投資信託にはETFも存在するという魅力があります。
ETFは「上場投資信託」という種類の投資で、ETF自体が上場していて、マーケットで売買することができます。
そのため、購入した時よりも価格が上昇したらすぐに売却して、キャピタルゲインを狙うことが可能です。
また、ETFは基本的にインデックス投資の一つですので、NYダウもしくはS&P500などの指数に連動する形で運用されています。
堅実でリスクを広げない手法で運用されていますので、長期保有にも適しているスタイルです。
つまり、ETFはキャピタルゲインとインカムゲインの両方も狙えて、短期から長中期までの投資スタイルに対応できるという柔軟さを持っています。
こうした利便性を持っているため、実際に多くの投資家が参入していて、投資額も大きいです。
それだけに運用効率も良いですし、実績をチェックしやすいので、安心して投資できるのもメリットとなっています。