投資信託は投資なので、必ずしも右肩上がりに成長して利益がどんどん増え続けるというわけではありません。
長期スパンで見ると、まとまった利益が出るチャンスは高いローリスクな投資商品ですが、日々の市場変動の中においては、価額が変動して投資額よりも評価額がマイナスになってしまうことがあるかもしれません。
マイナスになったら、多くの人はパニックになるのではないでしょうか。
損切りの感覚で、今すぐに解約したほうが良いのではないかと考えるかもしれません。
また、どうすれば良いか分からずに放心状態になってしまうこともあるでしょう。
投資信託でマイナスになったら、積立投資をしている場合でも一括投資をしている場合でも、基本的には放置という対処法がおすすめです。
積立投資なら、今はマイナスでも、それからの複数回の積立投資によって、マイナスがプラスに転じる可能性は高いからです。
また一括投資の場合でも、売却するとそこで損失が確定してしまいます。
投資信託は複数の銘柄によって構成されているファンドで、株式投資のように1つの銘柄だけで価格を支えているわけではありません。
そのため、底なしに価格が大暴落する心配は、それほど高くはないのです。
焦って売却すると、そこで損失が確定してしまうので、注意してください。
マイナスになったということは、価額が下がって底値に近付いているというサインかもしれません。
投資の基本は、「底値で買って高値で売る」なので、マイナスになっている時が追加購入のチャンスかもしれません。
マイナスということは自身が購入した時よりも価額がさらに下がっているということです。
そのため、そのタイミングで追加購入すれば、将来的に価額が上がった時には、より大きな利益を出すことができるでしょう。
投資信託においては、マイナスになっても基本的には放置、資金に余裕がある人なら追加購入という方法が多く用いられる対策方法です。
しかし時には、損失が確定したとしても、思い切って売却するのが良い場合もあります。
それは、値下がり幅があまりにも大きい場合や、長期的な下降トレンドになっていて、待っても回復の見込みが期待できない場合です。
売却することによって損失が確定するため、売却は慎重に行ってください。
なお出した損失は、別の投資商品で出した利益を通算したり、翌年から3年間に出た利益と通算することが可能です。