投資信託を長期保有する際に知っておきたいこと

投資信託を長期保有する際に知っておきたいこと

投資信託は長期保有が前提に投資をするものですが、注意すべき点もあります。

大きく増やすなら長期保有が原則

投資信託を大きく増やしたい場合には、長期保有することが原則です。

 

信託投資では、基本的にファンドを保有する期限や上限などの指定は一切ありません。

 

そのため、投資家が独自の判断で投資口座を解約することができます。

 

どうして長期保有すると元本が大きく増えるのでしょうか。

 

これは、複利効果があるためです。

 

元本が金利によって利益を生み出し、その利益が元本の一部となり、さらなる利益を生み出してくれます。

 

長期スパンで保有すると、この複利効果が大きくなるため、少額でも大きく増やせるのです。

 

信託ファンドの中には、出した利益を分配金として再投資に回さないものがあります。

 

もしもできるなら、分配金なしのファンドを選び、出たリターンも含めてすべて投資に回して利益につなげられる信託投資ファンドを選ぶことをおすすめします。

 

長期間保有することには、リスクヘッジ効果もあります。

 

市場の変動に関係なく定期的に定額を積み立てるタイプの信託なら、10年後、20年後には市場全体の価額がアップしているため、保有しているファンドの時価も高まっているでしょう。

 

その中においては、日々の多少の変動は、それほど大きな影響を及ぼすことは少ないのではないでしょうか。

 

心理的なメリットもあります。短期決戦型の投資取引では、売買のタイミングを見誤ると大きな損失が出てしまいます。

 

しかし長期スパンで保有し続けることは、そうした売買のタイミングを見極める必要がなく、もっと穏やかな気持ちで投資を継続できます。

長期間の保有ではコストも大きくなる

投資信託においては、購入時や解約時に手数料が発生するだけでなく、運用手数料などが定期的に発生します。

 

もしも長期間継続して保有することを検討している人は、かかる運用手数料が少しでも低めの設定となっているファンドを選ぶのが良いかもしれません。

 

購入時の手数料や解約時の手数料については、ファンドによってはゼロ設定となっているものを見つけることは可能です。

 

しかし、運用手数料はファンドマネージャーにとっては利益となるため、ゼロになることは少ないものです。

 

資金の何パーセントという計算で手数料がかかるのか、それともいくらという定額でかかるのかなど、細かい点を知っておくこともまた、ファンドを選ぶ際には大切なポイントです。

 

もしも信託投資の運用手数料が割高だと感じる人は、信託ではなく株式投資に目を向けるという方法もアリです。

 

株式投資では最初にまとまった取引費用が必要となるものの、保有期間中に運用手数料がかかることはありません。

 

手数料がかからないどころか、株主優待や配当金などの恩恵を受けることができます。

 

特定の銘柄に集中投資することは高いリスクがありますが、ライフスタイルやどのような投資を希望するかによって、慎重に選びたいものです。