積立投資をする際に心配なのは元本割れ…その付き合い方とは?

積立投資をする際に心配なのは元本割れ…その付き合い方とは?

積立投資をする際に一時的に元本割れをする事は、おそらく避けられません。

金融商品に付き物なのが元本割れリスク

積立投資に興味があるけれども、実際やるとなると、躊躇してしまう人もいるでしょう。

 

その中でも懸念材料として大きいのは、元本割れではないでしょうか?

 

出資した分のお金を回収できなくなる事態ですが、金融商品を購入して資産運用する際には付き物と考えてください。

 

リスクの多少こそあれ、金融商品には元本を割り込んでしまう恐れがあります。

 

もし「元本保証」と謳っている金融商品があれば、預金以外は疑わしいと考えてください。

積立投資でも分散投資でリスク回避

プロのファンドマネージャーの運用する投資信託でも、100%確実に儲かる商品はありません。

 

では、どのようにリスクを少なくして運用していけばいいのか、それは分散投資を心がけることです。

 

例えば、日本が不景気な状況でも、世界中をくまなく見ていけば、ビジネスチャンスの生じているところがあるかもしれません。

 

ファンドの中でも国内外にバランスよく運用している商品を購入すれば、マイナスになるリスクを少なくできます。

 

2010年からの各資産の年次パフォーマンスに関するランキングを見ると、毎年トップに来る資産はくるくる変わります。

 

2011年は国内債券だったのが、2012年には国内リートになり、国内債券は7位にランクダウンしています。

 

また、2018年には海外株式が6位と低迷しましたが、2019年になると海外株式が1位、と一気にランクアップしています。

 

このように、資産のパフォーマンスは年度ごとにかなり激しく上下動します。

 

しかし、分散投資を見てみると、2010〜20年にかけて、すべての年度で3〜5位につけています。

 

他の資産のランクアップ・ダウンは激しいのに、長期間にわたって安定したポジションをキープできているわけです。

 

しかも、パフォーマンスがマイナスになったのは、2011年と2018年だけです。

 

いかに安定して運用できているかがうかがえます。

 

世界分散投資は、国内外の株式や債券、不動産投資など、多種多様な金融商品を使って運用します。

 

たとえ株式がマイナスになっても、債券や不動産投資がプラスになっていれば、株式のマイナス分をリカバリーできます。

 

また、世界を対象に運用しているので、特定の国が政情の不安定化で全面的にマイナスになっても、ほかの国が堅調であれば、マイナスをある程度カバーできます。

 

世界分散投資のように、リスクマネジメントができている金融商品に積み立てていけば、マイナスになるリスクを少なくできます。