積立投資をする際には、ドルコスト平均法が持つ特徴を理解することが必要不可欠です。
分散投資をする事は、市場の変動に大きな影響を受けないというメリットがある他、どんなタイミングでも始めやすいというメリットがあります。
しかし、市場の変動に関係なく毎月一定額を投資するため、短期間でまとまった利益が欲しいという投資家にとっては、旨味が少ない投資方法かもしれません。
この点が、積立投資のデメリットです。
積立投資は、長く続ければ続けるほどメリットは大きくなります。
最低どのぐらい続ければ利益が出るかという点はケースバイケースなものの、最低でも10年とか15年と考えるプロ投資家は多いため、最低でもそのぐらい続けるつもりで積立投資を始めることをおすすめします。
市場は、絶えず変動しています。毎日の価額変動を見ても上下変動していますし、数年というスパンで見ても、変動していることが分かるでしょう。
この市場の変動を、10年間、20年間、そして30年間という長期スパンで見ると、市場全体が緩やかな右肩上がりに成長していることが分かります。
もちろん、銘柄やファンドによっては長期スパンの中で消滅したり、大暴落してしまうものもあります。
しかし、市場全体というザックリとした価額変動を長期スパンで見れば、市場は緩やかに成長を続けていることを理解できるのではないでしょうか。
それでは、積立投資をした場合、10年後に利益が出ている可能性はどのぐらいあるのでしょうか?これから積立投資を始めようと考えている投資家なら、全員が漠然としたこの疑問を持つことでしょう。
実際にどのぐらいの利益が出ているかについては、明確な答えはありません。
証券会社が厳選したファンドの動向によっても結果は異なりますし、どんな利回りのファンドを投資家が選んだかによっても、最終的な利益率は変わります。
しかし、10年間積立投資を続けた場合に利益が出ている可能性は、90%以上と考える投資家が大半です。
積立投資の口座を開設する際には、証券会社がだいたいどのぐらいの成長が期待できるのかという見積もり的なものを紹介してくれます。
あくまでも予想ですが、参考にするとよいでしょう。
そして、10年で解約するのではなく、できればもっと長いスパン、つまり20年や30年間続けることによって、積立投資で得られる利益を最大限に増やせます。