積立投資は、他の投資商品と比較すると、ローリスクという特徴があります。
どうしてローリスクなのかについては、ドルコスト平均法を採用しているという点や、分散投資をするなど、いくつかの理由が挙げられます。
そして、どのファンドへ投資するのかについては、経験値とスキル、そして高いノウハウを持つプロの証券会社が厳選しますし、投資家は何もせずにほったらかしても、運用はすべて証券会社が対応してくれるというメリットもあります。
しかし、複数のリスクヘッジをしたとしても積立投資は投資であり、投資は元本保証はされません。
この点は、これから積立投資を始めようと考えている人は理解しておかなければいけないでしょう。
築き上げた資産が、大暴落によってゼロになってしまうリスクは過去の統計からみてもとても小さいのですが、100%損しないという保証は誰にもできないという点は覚えておきましょう。
積立投資は、投資の仕方によっては損をするリスクが高くなります。
1つ目の可能性は、短期間で投資を辞めてしまう場合です。
投資信託の「元本割れ」リスクとは?
積立投資は長期投資を前提とした投資モデルなので、数年間だけで解約することは視野に入れていません。
少しずつ分散投資かつ積立投資を行うことによって、緩やかに元本と利益がともに成長する仕組みとなっています。
もしも短期間だけで解約した場合、市場の状況に関係なく手持ちのポジションを全て手放すことになります。
この時点で、元本割れをして損失が出る可能性も懸念されます。
もし利益が出た場合でも、利益確定した時点で20%程度の税金が発生するため、税金によってまだ少ししか出ていない利益が目減りし、投資家にとっては満足できる利益を得られない可能性も懸念されます。
2つ目の可能性は、途中で異なる利回りの信託へ乗り換えた場合です。
利回りが異なる信託と言っても、ファンドのラインナップは異なります。
そのため、手持ちのポジションを売却し、20%程度の税金が利益に対してかかる他、乗り換えの際に発生する販売手数料も支払わなければいけません。
合計すると税金と手数料で利益の30%程度となってしまいます。
乗り換えすることで利益が大きく減ってしまうため、頻繁に乗り換えをしてしまうと利益が思うように増えず、最終的には期待していたほどの利益にならない可能性は否めません。
積立投資は、他の投資商品と比較するとローリスクです。
しかし、リスクはゼロではありません。
その点を理解した上で積立投資を行うことで、メリットを最大限に享受して資産を最大に増やせるのではないでしょうか。