積立投資は毎月一定額を定期的に投資して資産を形成する方法です。
時折株の売買で大儲けをしたといった話を耳にしますが、積立て投資をする場合も同じように一攫千金を狙えるのでしょうか。
基本的に積立による投資信託で資金を運用する場合、長期にわたって資産を形成するという考え方のもとに投資を行います。
ですから一攫千金を目指して投資をするというよりも、徐々に資産を増やしていき、必要なときに売却するというのが基本的な考えになります。
投資信託を利用する場合、短期決戦で資産を増やそうと考えるトレーダーもいますが、そのような人はすでに投資の経験を積み、株の取引のイロハをしっかり理解しています。
初心者が同じようなことをしても、失敗するリスクの方が大きいため、売り時ばかりを考えないようにするのが大切です。
例えばつみたてNISAは最長20年まで非課税で運用できます。
年間40万円まで投資ができるので、単純に計算すると800万円ということになりますが、これは間違いで実際には1000万円まで投資できます。
非課税になるのは運用益に対してなので長期的な視野で資金を増やしていくのが目的の商品ということになるわけです。
投資信託で資産を形成していくと、いつ売ったら良いのかタイミングがうまく掴めないという人がいますが、投資信託はいつでも売却できるので、資金が必要になったら、必要な分だけ売却するのが最適です。
具体的には子供の学資資金や、結婚、子供の出産など、お金が必要なときは必ず訪れるので、そのときに一部を売って資金を確保すると良いでしょう。
ある程度まで資産が形成できたら、その時点で売却するということも可能です。
例えば老後資金として2000万円を確保したいと思うのであれば、その目標額に達した段階で売却します。
目標額は人によって違いますが、このラインまで投資したら終わりにしよう、と考えて運用すると見切りをつけることができます。
ポイントは、売るタイミングは自分で決めることです。
注意したいのは株が暴落した時など、パニック売りをしないことです。
投資信託は長期にわたって投資することを目標にすると、株の暴落が起きても、将来的に株価が上がったときに損失分は埋め合わせられますし、暴落時にもコツコツ積み立てておけば、株価が上昇したときは利益が発生します。
上手に運用して資産を増やしていきましょう。