積立投資の有効性の1つは複利効果、毎月分配型ファンドには要注意!

積立投資の有効性の1つは複利効果、毎月分配型ファンドには要注意!

積立投資の有効性は、福利効果にあるんです。でも、毎月分配型ファンドはその有効性が........

複利効果とは

積立投資の有効性の1つに、複利効果があります。

 

得られた収益を元本に加えて、もう一度投資することにより、利益がふくらんでいく効果のことです。

 

元本と利息を合わせた額に利息がつくので、収益をに受け取って、元本のみ運用する単利よりも利息が多くなります。

積立投資の複利効果について

積立投資は長期運用を前提としているので、分配金を毎月受け取らず、元本を増加させていくことができ、複利効果が得られます。

 

ちなみに、つみたてNISAの対象となっている商品は、いくつかの商品を除いて、ほとんどが「無分配型」(分配金を支払わない)です。

 

無分配型なら運用益が再投資されていくので、運用している間はずっと継続的に複利効果が得られます。

 

また、つみたてNISAの場合、運用益は年間40万円まで最大20年間非課税なので、複利効果を最大限に活用できます。

毎月分配型ファンドは複利効果が薄い

毎月分配型は、毎月分配金を受けることができるということで人気がありますが、得られた利益が再投資されずに分配金として支払われるので、複利効果が薄くなります。

 

それだけでなく、元本が取り崩され、複利効果が全く得られないこともあります。

 

分配金は、普通分配金、そして特別分配金(元本払戻金)があります。

 

分配した後の基準価額がファンド購入時の基準価格(個別元本)と同じか、それよりも多い場合は、普通分配金です。

 

分配した後の基準価額が決算前の個別元本よりも少ないなら、個別元本より少なくなっている部分が特別分配金で、そのほかの部分が普通分配金になります。

 

たとえば、個別元本(購入時の基準価格)が9,500円で分配金1,000円、分配後の基準価格が10,000円であった場合、個別元本より分配後の基準価格が高いので、分配金はすべて普通分配金になります。

 

一方、個別元本が10,500円で、分配金が1,000円、分配後の基準価格が10,000円の場合は、個別元本より分配後の基準価格が安いので、分配金は普通分配金が500円、特別分配金が500円です。

 

普通分配金は得た利益から出されていて、特別分配金は元本から出されています。

 

つまり、元本が500円減っているということです。

 

もし、分配後の基準価格が9,500円になったなら、1,000円全て特別分配金です。

 

つまり、切り崩された元本をただ受け取っているだけということです。

 

特別分配金はもともと非課税なので、仮にNISA口座で運用できる商品であったとしても、税制面での恩恵はありません。