投資信託の銘柄の中で、初心者が選んでも比較的安心なのは、つみたてNISA対象の商品です。
つみたてNISAの商品を選べば、長期・積立・分散投資に適合した積立投資ができ、年間40万円の非課税枠を最長20年間利用できるというメリットもあります。
また、信託報酬が低く、販売手数料もかかりません。
つみたてNISAには、インデックスファンドとアクティブファンドがあります。
インデックスファンドとは、指数に連動した運用を目標としたものです。
指数にはTOPIXや日経225などがありますが、この指数と連動しているので、ファンドマネージャーへの報酬など諸費用がかからず手数料を低く抑えることができています。
また、分散投資が簡単にできるというメリットもあります。
一方、アクティブファンドはインデックスを上回る利益を出すことを目標としており、投資のプロが銘柄を厳選しているので、手数料は高めに設定されています。
高い運用成果を目指していますが、成果はファンドマネージャーの能力に依存するところが大きいので、指数を大きく下回ってしまうケースもあります。
こうしたことを考えると、初心者にはアクティブファンドよりもインデックスファンドのほうがおすすめです。
選び方の別のポイントは、純資産総額です。
純資産総額が大きいほど、人気がある商品と言えます。
純資産総額が少ないところはすべて良くないということではありませんが、純資産総額が少ないと、途中で運用が停止してしまう可能性も否めません。
純資産総額の大きいファンドなら成果が出ると保証されているわけではありませんが、選ぶ目安として注目したほうがいいでしょう。
つみたてNISAには、株式が100%型であるものと、株式の他に債権やリートなどをセットにしている複合資産型(バランス型)があります。
株式100%はハイリターンですが、リスクも大きいです。
初心者でリスクを抑えたければ、バランス型がいいでしょう。
バランス型の例として、楽天・インデックス・バランス・ファンドがあります。
その中の株式重視型は、株式:債権が7:3の割合です。
均等型は5:5、債権重視型は3:7となっています。
複合型を多く取り扱っている証券会社には、楽天証券の他に松井証券、SBI証券、auカブコム証券などがあります。
複合資産型でも資産配分はいろいろなので、選択する前に交付目論見書を必ず確認するようにしてください。