投資信託とは、私たち投資家から集めた資金を運用の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などで運用し、その成果を投資額に応じて、投資家に分配するという仕組みの金融商品です。
投資方針はファンドマネージャーが決定します。
投資対象は、様々で、インデックスファンドと言われる市場全体に投資するものや、成長分野の株式に特化して投資する物、投資地域を限定して投資するものなど、その種類も様々です。
後で、初心者に勧めな分野も紹介しますが、ぜひいろいろと調べてみてご自身の好みに合う投資信託を探してみる事をお勧めします。
投資の専門家に運用を任せるので、直接、株や債券に投資するよりも自身で一から情報を集めたり学習する手間が省ける。
基本的に分散投資をするので、株式等よりも値動きが緩いので、リスクはやや低め。
少額から始められ、積み立て投資に向いている。
運用成績が公表されており、決算毎に監査法人に監査を受けているので、透明性が高いです。
元本保証はされませんが、投資会社が破綻しても投資財産は、別で管理されているので、運用が他社に移管されたり、破綻時の基準評価額で解約などになるので、資産は守られます。
投資信託は、まず大前提に元本保証はされません。
資金を預けた運用の専門家に変わりに投資をしてもらっているだけなので、元本は保証されません。
投資先の市場の浮き沈みに連動して、上がり下がりしますので、運用先の分野によって、価格の振れ幅が変わります。
なので、振れ幅の大きい投資信託程、リスクが大きいと言えますが、反面リターンの振れ幅も大きいので、ギャンブル性が高くなる傾向にあります。
また、投資先が海外の場合は、為替変動リスクが付いて回りますし、債券がメインの投資信託だとデフォルトリスクがあります。
デフォルトリスクは、投資先の国や会社が財政難や経営難で、そもそもの元本の償還ができなくなる可能性を指します。
この内容を知ると直接投資するのと変わらない気がしますが、投資信託はたくさんの銘柄に投資をしていますので、個別銘柄が一つダメになったからと言って、すべてが0になるわけではありません。
他の銘柄が好調なら、それほど評価損も出たりはしないものです。
なので、投資信託は、直接投資と比べて損益幅が小さくなります。
投資信託には、その投資対象によって様々な種類があります。
投資信託説明書には、その対象が記載されていますので、投資信託を選ぶ際の目安にしましょう。
投資信託は大きく二つに分類する事ができ、その一方が株式投資信託です。
その名の通り株式をメインに投資するものを指します。
いつでも購入可能な追加型と募集期間が決まっている単位型とあります。
小額積立投資には、追加型が向いています。
公社債投資信託は、投資対象に株式を一切組み入れず、社債や国債を投資対象とした投資信託です。
こちらも追加型と単位型とあります。
不動産投資信託は、その名の通り不動産を投資対象とした投資信託です。
賃料収入を投資家に分配する仕組みになっています。
又、REITに投資するリートファンドという投資信託もあります。
インフレ時期には連動して不動産価格も上がる事が多いため、REITはインフレに強いファンドと言えます。
金や原油や穀物など商品先物に投資するファンドをコモディティファンドと言います。
商品先物取引を直接やるよりもコストが抑えられるのが特徴です。
インデックスファンドとは、投資対象の市場平均の運用成績を目指すファンドの事を指します。
よく見かけるのは、日本ではTOPIX連動型とかアメリカではSP500連動型などを事を指します。
変わって、アクティブファンドは、TOPIXなどの市場平均株価指数(ベンチマーク)以上の運用成績を目指すファンドの事を指します。
ほったらかしで運用するなら、インデックスファンドがおススメ。
インデックスファンドよりリスクをとって、より大きい運用益を目指すならアクティブファンドというように目的別に選んで投資すると良いでしょう。
ファンドオブファンズとは、投資信託に投資をするファンド(投資信託)の事を指します。
私たちが直接投資できないような様々な優れたファンドに分散投資をするファンドです。
リスク分散は申し分ないですが、投資信託に投資をしているので、手数料が二重にかかっているというデメリットもあります。
投資信託における利益は、定期的に分配する投資信託と解約まで分配されない投資信託があります。
どちらにもメリットデメリットはあります。
あなたの投資目的に合わせて選ぶようjにしましょう。
最初に決められたルールに沿って、定期的に分配金が支払われます。
メリットは、定期的に利益を受け取れる事にあります。
大きい額を入れておいて、定期的に生活費の足しにするなど現金が欲しい方に向いています。
但し、分配金額は運用成績によって増減しますし、資産をきりくずして分配金が支払われるので、複利のメリットを享受できないので、資産額が増えていかないデメリットもあります。
運用益が出ても、資産に充当され、再投資に回されるので、短期的なキャッシュフローは望めませんが、複利の効果が期待できるので、長期投資の場合は、資産額が大きくなる可能性が高いです。
投資信託は、少額積立投資にとても相性がよく、投資初心者で、とりあえず初めて見たい人は、手数料の安いインデックス連動型の投資信託がおすすめです。
ただ、注意してほしいのは、短期間で結果を求めるのはやめましょう。
10〜20年、ほったらかしで積み立てるつもりがない方は、やめておいた方が良いです。
よほど景気が上昇中で無ければ、積立はじめは、評価損、つまり元本割れ状態に陥る事もしばしばあります。
ただ、景気はいつかは上昇してくるので、ドルコスト平均法の原理で、評価額が下がった時は、同じ金額でたくさん購入できるので、価格上昇を始めた時は、資産額が上昇するのも早いです。
また、リスクをある程度分散しながらもそれなりのリターンが欲しければアクティブファンドに投資するのありですが、こちらは、旬が過ぎると評価額が上がりづらくなったりすることもあるので、常に投資対象の動向などを注視する必要があるでしょう。